理事長メッセージ

第62代理事長 谷  龍嗣


「可能性の挑戦」
   〜一人ひとりが輝くまち留萌へ〜







【はじめに】〜可能性を信じる〜
 私は毎日、まちの一軒、一軒をお参りしながらお年寄りから子供まで様々な話しをします。そこから聞こえる声は「留萌には、何にもないからね」と、地域の可能性を否定する言葉や「若い人、もっと頑張って」と他人事から始まる言葉でした。私は、そんな言葉を聞くたびに、「そんなことはない。絶対そんなことはない。」と思いながら玄関の扉を閉めます。一方、最近嬉しい言葉も聞きます。「音楽合宿でJC頑張っているもんな」「留萌でも、こんなこと出来たんだな。」「私、JCの活動を知ってから、まちに残ってこんな活動してみたい」という声も聞こえてきました。私達は、自らを磨き、地域の発展へ向け率先して行動するとき、市民も変わり、このまちも変える可能性を秘めています。今、メンバーも市民も諦めずそれぞれが持つ可能性を信じ挑戦することが求められています。

【人づくりは、まちづくり】〜地域に必要なリーダーとなる為に〜
 良きハーモニーは、一人ひとりの正確かつ積極的な音色と協調された響きによって成り立っています。そして、そこに思いが深ければ深いほど、目に見えない音は人の心に響き、感動を与えます。私は、まちづくりも同様に思えます。市民一人ひとりが留萌を想い主体性を持ち積極的に関わり、個々の力を協調することで、この留萌は素晴らしいハーモニーを響かせることが出来きるのです。そこには、個性のある一つひとつの奏者の可能性を伸ばし、ある時は明確な方向性を示し、時にはバランスをとり、またある時はその響き合う個性をまとめ豊かなハーモニーを作り出す指揮者というリーダーの存在が必要です。その為に指揮者は、日々自分自身の可能性を追求しリーダーとしての資質を磨いています。私たち青年会議所のメンバーもその様な存在にならなくてはいけません。我々の使命はまぎれもなく、明るい豊かな社会を築くことです。その為に、常に自らの可能性を追求し、まちの可能性を信じ力強く未来を切り拓くリーダーとしての資質を高めてほしいのです。そうすれば、必ず地域にとって必要なリーダーに繋がって行くと確信します。

【青少年健全育成】〜自分の可能性への挑戦〜
 私は、18年前「このまちに、将来リーダーとなる人材の育成が必要だ。」と恩師に言われ学校課外活動のスタッフを始めました。しかし、教育現場から聞こえる生徒の声は「でも私だし」「だって私だから」「どうせ私だし」という自分に限界を作ってしまっているかの様な声でした。目標にあと一歩の所で出てしまう「だって」「でも」「どうせ」という可能性を信じない弱気な気持ち。なぜか、このまちに限界を感じている大人の姿を見ている様でした。
 しかし、子供達は、私に様々なことを気付かせてくれます。目標に向かって必死に突き進む努力する姿、仲間と共に一つのものを作り上げる協調性。そして、自分の可能性を信じる挑戦心。そんな姿を見るたびに、留萌の子供達は大いなる可能性を秘めていると思わずにはいられません。
 留萌の子供達に自分の可能性という花を咲かせてあげたい。子供達一人ひとりが勇気をもって自分の可能性に挑戦する心を育てることが出来れば、必ず自分の自信に繋がり、未来の可能性を切り拓く事の出来る存在になれるのです。

【地域創生】〜新たな留萌の可能性の挑戦〜
 少子高齢化、人口減少の中にあって、留萌市も例外なく様々な問題が起こっています。人口減少に伴ってまちの中には多くの空き物件が増え、土地も空き、多くの既存施設も老朽化や使用方法のマンネリ化で、その果す役割が最大限生かしきれてないのが現状です。
私は、常日頃「留萌は本当にもったいない」と思っています。交流人口の増加を目指して、3年前から始まった音楽合宿事業は、既存施設の新たな使い方を考え、地域外からの声に耳を傾け、その要望から、施設価値を見直した結果、昨年は学生が一千泊以上も留萌に滞在し、多様な効果を見せてくれました。
そこで、今年は、留萌市に訪れた方々も、留萌の方々も共に「喜び」を感じる留萌市の新たな可能性の挑戦が必要です。留萌にある既存のものに光をあて、新たな価値を持つものにする第一歩を市民と共に進めて行きたいのです。そうすれば、そこに集う「ひと」と「ひと」、「ひと」と「もの」、「ひと」と「可能性」が出会い、「一人ひとりが輝ける留萌」の創造に繋がって行くと確信します。

【主体者意識を持ったまちづくり】 〜これからの音楽合宿〜
 「誰かがまちをつくってくれる。」これが青年会議所に入る前の私の思いでした。しかし、「自分たちのまちは自分たちでつくる」という仲間と出会い、まち全体で創り上げる音楽合宿事業を通じて、まちをつくっているのは、まぎれもなく自分達だったと気付く事が出来ました。
 
本年、この音楽合宿も一人で道を歩まなければなりません。しかし、この3年間で気付けたことは、どんな困難な問題も、まち全体で協力することによって歩みを前に進める事が出来るという事です。これからの音楽合宿は、関わる全ての方々と連携を持ちながら自立持続可能なものにしていかなければなりません。そうすれば、より主体者意識をもってまちをつくる市民が増えると確信します。主体者意識を持ってまちづくりに参加する市民へ音楽合宿を通じて地域に広めたいのです。

【組織力と広報活動】 〜JCの魅力を最大限に発揮できる組織へ〜
 「一人で行える事は限られている。しかし、多くの人が協調し一つの目標に向かって進むとき、大きな力になる。」昨年、創立60周年実行委員長を拝命し感じた最大の思いです。留萌青年会議所には、高い能力を持つメンバーが揃っています。だからこそ、その能力を最大限に発揮するための組織が必要になってくるのです。我々、留萌青年会議所は組織として、大きな課題をのり越える可能性と原動力を持っています。だからこそ、今一度、組織の基本を学び、メンバー一人ひとりの能力が発揮でき、誇りを持ちながらJC活動が出来る組織が必要です。
 更に我々のまちづくり運動は、市民と共に作り上げながらまちづくりへの主体者意識の醸成を図ってきました。その多くの運動も我々の思いや魅力を伝えられなくては、市民の心に響かず市民の意識改革にはつながらないのです。あらゆる広報手段を通じて我々の運動を発信し一人でも多くの賛同者を増やしていきたいのです。

【会員拡大】 〜新たな魅力の拡大〜
 組織を強固なものにするためには、やはり、多種多様な力が必要です。一人ひとりが輝くまち留萌にするためには、まちづくりを牽引する我々の組織が魅力溢れるものでなくてはいけません。
 魅力とは、メンバー一人ひとりの「個性」であり「期待」であり「熱意」であると考えます。その魅力が多ければ多いほど組織は輝きを増していきます。
 メンバー全員で新たな魅力であるメンバーを増やし、より活気あふれる組織にしていきたいのです。それら全ての動きが、まちの未来を切り拓き力強くまちを牽引する組織としての土台となり、真にまちに必要な留萌青年会議所の姿になると確信しています。

おわりに】
 「ニシン漁の衰退で疲弊したまちを我々青年が再興する」という熱い想いを持った26名の青年が昭和31年3月3日に立ち上げた留萌青年会議所は、昨年60周年を迎えました。多くの先輩たちがこのまちを想い、汗と涙を流し、このまちの未来を紡いでくれました。その創始の精神は「明るい豊かなまちをつくること」です。私にとっての明るい豊かなまちとは自分の可能性を信じ、まちの可能性を信じ挑戦する事で、市民の心を変革し「一人ひとりが輝くまち留萌」になることです。
 全ての可能性を信じ挑戦して行こう。「1パーセントの可能性があればそれはすべき事だ!」

2017年度一般社団法人留萌青年会議所スローガン

可能性の挑戦
〜一人ひとりが輝くまち留萌へ〜